休眠預金活用事業

休眠預金等活用事業とは

「休眠預金等活用法」に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する事業で、2019年度から始まりました。この事業は、制度の全体の管理運営を行う指定活用団体(JANPIA:ジャンピア)と、中間支援を行う資金分配団体、現場で資金の分配を受けて対象者に民間公益活動を行う実行団体によって実施されます。3つの団体は並列なパートナーとしてこの資金を原資に、社会の諸課題を可視化し解決する役割を果たします。

休眠預金活用の流れ

休眠預金活用の流れ
出典:JANPIA

休眠預金活用事業で3事業の実行団体に採択されました

2020年4月に2020年度事業で、「困難を抱える子ども若者の孤立解消と育成」(通常枠3ヶ年)に実行団体として採択されました。この事業では「貧困の子ども達が貧困の連鎖を断ち切り自立するための仕組みとふるさとづくり」として今年度3年目の活動を実施中で、
① 高校生になっても安心して帰って来れる居場所の確保
② 合わせて子ども達の学力及び非認知能力の向上
③ その目標を達成するための組織基盤強化
に取り組んでいます。
高校生たちは、再び帰って来ることができる居場所ができ、会話や相談やアルバイトの紹介などを通じて自立への手助けを行っています。

2021年7月に新型コロナウイルス対応特別枠で、「継続するコロナ禍におけるオンライン/SNS学習支援モデル構築事業」(随時枠単年度)に実行団体として採択されました。この事業では「コロナ禍により学習機会が減少又は学習が困難になった子ども達へのオンラインによる学習支援事業」として、コロナ禍により更に学習に課題を抱えた子ども達を対象に、1対1のオンライン型の個別学習支援事業に取り組みました。不登校で学校や社会とのかかわりが持ちにくい状況下で支援から取り残されがちな子ども達に、個別にきめの細かい支援に勤めました。

2022年7月に度新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援助成において、「「ごちそうさま」をきっかけにした困難を抱えた子育て家庭の支援事業」(随時枠単年度)に実行団体として採択されました。この事業では、佐賀県鳥栖市を中心に「困難を抱えた子ども達が食事と学習でつながる居場所づくり事業」として、不登校や引きこもりがちな小中学生で食事や学習に不安がある子ども達に、いつでも安心して来ることができ、きちんと食事を提供できる居場所を開設して、着実に支援対象の子ども達が集まってきています。